実は、まったく同じ内容の処方箋でも薬局によって薬代が違います。
処方箋に書かれている費用の内訳は、大きく5つあります。
- 基本料
- 調剤料
- 薬学管理料
- 薬剤料
- 特定保険医療材料
このうち、調剤料と薬剤料、特定保険医療材料はどこの薬局でも同じ金額です。
薬学管理料は薬剤師によって多少変動しますが、ほぼ同じ金額です。
大きく違ってくるのは基本料です。
基本料には3つの区分けがあります。
- 調剤基本料
- 地域支援体制加算
- 後発医薬品調剤体制加算
調剤基本料は、薬局の規模によって70円〜420円までの幅があります。その薬局が所属している会社やグループが大きいほど安くなります。
地域支援体制加算は、地域への貢献度によって0円〜470円が基本料に加算されます。在庫品目数や24時間体制、在宅医療への対応などの基準をクリアしていると高くなります。
後発医薬品調剤体制加算は、ジェネリック医薬品の調剤割合によって0円〜300円が基本料に加算されます。自分がジェネリック医薬品を使っているかどうかではなく、その薬局がジェネリック医薬品を多く使っていれば高くなります。
基本料全体では、70円〜1,190円までの幅があり、これが同じ処方箋でも薬局によって金額が変わる理由です。これは保険適用前の金額ですが、同じ薬をもらうのに10倍以上の金額差があるので、基本料の安い薬局を行きつけにすることで医療費を節約できるでしょう。
自分の行きつけの薬局の基本料がいくらなのかは、領収書や明細書で確認できます。薬局内にも基本料がどの区分なのかは掲示されているので、待ち時間にチェックしてみてもいいでしょう。